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外語学院教員と学生代表が招請に応じ、『善与人交、久而敬之』および「公共外交翻訳シリーズ の出版発表会に参加

発表者:系统管理员発表時間:2023-08-18閲覧回数:10

中国における公共外交研究の理論レベルと実務能力をいかにして向上させうるか。また、いかにして「中国の物語

をよりよく語り、中国の国際イメージと発言権を高められるか。このような時代の要請に真正面から取り組むため、上海公共外交研究院では著作の翻訳出版や執筆などの面で積極的な試みを行ってきた。2023年上海ブックフェアの初日となった816日午後、上海公共外交研究院、上海公共外交協会、および上海人民出版社の三者が共同で、上海展覧センター友好会堂1階ホールにおいて、『善与人交、久而敬之』(よく人との付き合い方を知る者は、長い付き合いを通して敬われるようになる)を標語に掲げる「公共外交翻訳シリーズ」の出版発表会を行った。この発表会の場で、中国人民政治協商会議全国委員会常務委員、中国人民政治協商会議上海市委員会元副主席、上海公共外交協会会長、上海公共外交研究院理事長である周漢民氏が主編者となり、上海公共外交研究院編委会メンバーおよび専門家諮問委員会の専門家全員が編集した書籍である『善与人交、久而敬之―上海公共外交の実践』、上海公共外交研究院が企画した最新翻訳書『公衆世論と20世紀外交』と『新経済外交』、および2022年に出版された最初の翻訳書『公共外交』と『都市外交』が発表された。

発表会で展示された書籍(撮影:政協連線研修記者張希喆)

周漢民氏はこの発表会に出席し、基調講演を行った。会場には、上海市政協対外友好委員会、上海公共外交協会、上海公共外交研究所、上海世紀出版グループ、上海人民出版社などの企業および公的機関の関係者が列席した。上海理工大学党委書記、上海公共外交研究院副理事長兼院長である王凌宇氏、本学院の院長、上海公共外交研究院常務副院長、「公共外交翻訳シリーズ」副編集長、『善与人交、久而敬之』編集委員会メンバーの劉芹氏、本学院党委書記の曲徳強氏、党委副書記の金小東氏、滬江学院、国際交流処など各部門の関係者、および本学院の教員代表もこの場に出席した。この発表会では、上海公共外交協会の副会長であり、上海公共外交研究院の理事である閔師林氏が司会役を務めた。

周漢民氏は、『善与人交、久而敬之』および「公共外交翻訳シリーズ」を出版することの実際的意義と理論的価値を次のように説いた。彼によれば、公共外交は国家外交の重要な一部である。公共外交という事業は、終始国家とともに進み、時代とともに進むべきである。独創的な精神を具えつつ、己の道を切り開くべきである。営々と継続され、長期的に堅持されるべきである。博引傍証を要し、理論を構築すべきである。公共外交は全員参加でなされるべき事業であり、皆で薪を拾い集めて燃やせば、炎は大いに燃え盛るであろう。中国式現代化という絵巻物が展開されてゆくのに従って、中国と海外の間に橋を渡し、内外の英知を集め、民心の交流を促進し、自信に満ちて活力にあふれた責任ある中国の姿を世界に知らしめるのだ。公共外交には非常にやりがいがある。」

基調講演を行う周漢民氏

続いてのテーマスピーチのセッションでは、上海世紀出版グループ社長で党委書記である黄強氏が2冊の新刊本の出版を紹介した。黄氏は、この2冊の新刊本の出版を機として、上海の公共外交実践における鮮やかで感動的な物語や、イノベーションと探索の成功体験を世界へ向けて発信したい、そして中国の物語をさらに上手に語るため、上海の知恵に貢献したいと述べた。上海市公共外交協会の元副秘書長であり、『善与人交、久而敬之』の執行副編集長である孫為民氏は、本書が上海らしい特徴と時代の特徴を統合し、上海の公共外交の生き生きした物語を伝えることに重点を置いている点を挙げ、革新的経験を記録し、鍵となる実践を積み重ね、共鳴する声を上げることで、上海地域の質の高い公共外交を構築し続けるため一臂の力を添えたい、とした。「公共外交翻訳シリーズ」翻訳者代表である本学院の禹一奇准教授は、『新経済外交』の一書を翻訳した時に得られた経験を皆と共有し、内容の正確性と読みやすさを確保した点以外にも、翻訳の過程で公共外交と経済外交に対する認識と理解をさらに深めることになった、と語った。上海公共外交協会の理事であり、『善与人交、久而敬之』の著者代表である陳星言氏は、人文交流が国際関係における重要な礎石であり潤滑油であるとし、日常生活における小事が重ねられ、より集まることによって、「愛すべき、信頼すべき、尊敬に値すべき」中国のイメージをさらに鮮やかに示すことができる、と指摘した。上海市日本学会名誉会長であり、上海公共外交研究院専門家諮問委員会委員でもある呉寄南氏は、日本のベテランメディア人であった若宮啓文氏との忘れがたい友情について『善与人交、久而敬之』の中でも回想している。彼によれば、この新時代の状況下において国際情勢がますます複雑化しており、公共外交の発展は理論的研究と実践的運用を結合させ、国家外交全体に対して黙々と奉仕すべきであるという。

発表会の司会役である閔師林氏、および基調講演を行う黄強氏、孫為民氏、禹一奇氏、陳星言氏、呉寄南氏の姿(左から右へ、上から下へ)

テーマスピーチの後、周漢民氏、王凌宇氏などの指導者と専門家は、この場に参加して活動していた本学院大学院生の代表者に本を贈った。彼らはその場に集まった学生たちに歓迎のメッセージを送り、学生たちが書物の中から知恵と力をくみ取るように希望した。また、中国の公共外交事業に積極的に注目し、将来は専門的優位性を十分に発揮して中外交流の架け橋となってくれるように励ました。

学生に本を贈る王凌宇氏

その後、会場では交流セッションが行われ、周漢民氏は上海市国際貿易促進委員会の読書マラソングループからのインタビューを受けた。読書マラソングループが「公共外交は『一帯一路』のさらなる前進と貿易投資の促進に向けどのように貢献できるか」という問題を提起すると、周氏は次のように指摘した。『一帯一路』の核心は人と人とのコミュニケーションにあり、中国の長期的な貿易投資が進みゆく全体的な方向性は変わらない。公共外交の役割とは、これらの物語を伝えるにあたり、事実に基づき、現実的に、客観的に、人々を感ぜしめることだ。中国がより高い水準の対外開放を進めるにつれ、公共外交はまさに中国と世界がさらに融合するための重要な手がかりとなる。

発表会終了後、周漢民氏、劉芹氏、『公衆世論と20世紀外交』および『新経済外交』の翻訳者である本学院の張順生教授、禹一奇准教授らが、ともに記念撮影を行った。周漢民氏は、張教授と准教授の翻訳レベルの高さを認めて謝意を表し、公共外交に関する研究を今後も続けることで、関連する翻訳によってさらなる成果を上げるよう激励した。

周漢民氏(中央右)劉芹氏(中央左)、張順生教授(左一)、禹一奇准教授(右一)の記念撮影

今日の世界はここ百年なかったほどの激動期を迎え、中華民族の偉大なる復興戦略を実現させるためのグローバル交流の新時代にある。上記二名の翻訳者以外にも、劉略昌氏、康欣氏、王勇氏、陸泉枝氏、楊永春氏、朱洪達氏など本学院の教員たちが、積極的に『善与人交、久而敬之』および「公共外交翻訳シリーズ

の編纂と翻訳に参加している。独創と引用、実践と理論を融合させたこの2冊の本は、中国の特色ある公共外交理論のための礎石を置くだけでなく、新時代の公共外交の実践活動に対する知的支援を提供し、新時代中国の良好なる国家イメージの形成に役立っている。同時に学院は、学生たちが積極的に公共外交の実践活動に参加し、公共外交に対する視野を広げるよう指導している。この点は、公共外交の分野に関する人材育成の上で、大きな実践的意義を有している。

本を贈与された本学院の大学院生代表たち

発表会の会場