“丹念に準備する”:新学期に入って全面展開するオンラン教育を目指し、外国語学院は前もってその準備にかかり、『ウイルス防止期間中における外国語学院本科(予備学部も含む)教育教学予備案』を作りました。教学方式、オンランシステムに関するサービス、教務管理、教学実験室の管理など、あらゆる面から全面的にオンラン教育の順調な実施を確実にしました。
“きめ細かくサービスする”:学院では、一つ一つの教務任務を丹念に細かく扱い、着実に実施し、教員全員に細部まで行き届いたサービスを提供しました。教員はオンライン授業を実施するうえで、オンラインシステムなど技術の面からも準備をしなければなりません。できるだけ教員の負担を軽減するために、ポイントがすぐ分かる簡潔バージョンの『教学マニュアル』や、『図一つでオンライン授業がわかる』などの手引きを作りました。コンピュータやスマホなどが苦手な先生に対しては、オンライン授業のやり方を手を取るようにして教えました。
「細かい気配り」は、教員に対する技術面のサポートに限らず、他の面にもわたります。例えば、公共英語教育において連絡の取れない学生がいたり、オンラインシステムで授業の履修登録ができなかったりする学生も出ました。その時は、学生の所属学院を通して学生と連絡が取れるようにしたり、教務オフィスが24時間対応可能のオンラインサービスを提供したりしました。
外国語学院自家製簡潔バージョンの『教学マニュアル』
外国語学院自家製『図一つでオンライン授業がわかる』
大学英語教学部のオンライン教学準備会議
学習を充実させ、教育を活発にし、心暖まる授業に。
1. 学生が授業アシスタントになり、充実した学習活動を体験。
上海市精品課程にも選定された『総合ドイツ語』教学チームは、学生を中心とした教育理念を徹底しています。オンライン授業を進めていく中で、学生の自主学習能力の育成を重点に置いています。授業担当の先生は、冬休みの間に前もって学生をいくつかのグループに分けて、「テーマレポート」と「授業説明」などの宿題を出していました。学生は先生の指導の下で5分~10分という長さの録画を作っておきます。授業中、学生は先生のアシスタントとして活動することになります。この方法は学生の学習意欲を高め、学生の勉強を受け身的なものから自ら進んで積極的に行うものに変えました。
学生のテーマレポート(ドイツ語専門学生 陳珠欽 ちんしゅきん)
学生アシスタントの授業説明(ドイツ語専門学生 陸堯 りくぎょう)
(写真は学生が事前に録画したものからのスクリーンキャプチャ)
学生が在宅受講中(ドイツ語専門学生 徐邱灏)
2. オンラインインタラクションで先生の教育活動を活発にします。教師は授業の特性と必要に合わせて、ライブ中継や事前録画などの授業方法を選び、学生と活発にやり取りを行います。授業中のインタラクションは、形が様々です。文字による質疑応答、一気に大量のコメントを書き込む「弾幕」、オンラインチャットなどがあります。先生はオンラインシステムを通して授業全体を把握できます。会話や通訳の授業などは、リアルタイムで学生に原文を見てもらいながら訳してもらうのも、なかなか効果がいいものです。
学生とオンラインでインタラクション(ドイツ語教員 陳琦)
先生と学生が十分にやり取りをしている(英語中米連携専門教員 高軍、曽爽)
先生と学生が十分にやり取りをしている(ドイツ語教員 葉蘇)
3. 授業を暖かくします。最近起きた時事的話題などを授業に導入し、学生を励まして、その心を暖めます。『総合英語』においては、「社会通覧」が今学期の授業テーマの一つです。先生は主題をめぐって、関連動画や画像を授業に織り込むなどして、視聴覚教育を行っています。現在私たちが見舞われているコロナウイルス感染を、第二次世界大戦時イギリスが受けたドイツの爆撃に例えたり、立場を変えて問題を考えたりすることで学生の社会問題についての理解を深めていきます。
『日本語通訳』の授業で、先生は学生たちに習った速訳法を生かして『爱信才会赢』という中国語の歌を日本語に訳す宿題をさせました。その歌を通して学生たちは、ウイルスとの戦いで最前線において働く中国人と、日本の皆さんを心から応援します。こうした学生の心を感動させ、プラスエナジーが伝わる授業のやり方によって、自然と教育効果が上がるに違いありません。
先生が時事を導入した授業を行う(英語科技翻訳教員劉秋芬)
先生の指導の下で学生たちがウイルスと戦う歌を録音制作(日本語教員 王俊紅)
教員学生の感想と成果
公共英語教研センター教員である陳養桃:教育情報化と教育教学とが深く融合するのは、今後の教学改革の主導方向です。大学はこの度のオンライン教育の実施と指導において、うまくリード役を果たしてくれました。学院のリーダーも先生たちが一刻も早くオンライン授業の要領がつかめるように頑張ってくれました。オンラインシステム「超星」は稼働が安定していて、いろいろ重要な機能が備わっています。そのおかげで、学生が満足できる授業を効率よく実施できました。
英語中米連携専門教員である曽姝:普通の授業よりオンライン授業では、学生の発言が活発なことが目立ちます。だれでも自分の考えをみんなと共有したいようです。私はこのことで一つ意識させられました。それは中国の学生が英語の授業で比較的沈黙しているイメージを与えるのは、自分なりの考えを持っていないのではなく、それを口に出せないのだ、ということです。そこで私たち教員は、いかにして学生に話させることができるかを常に考えなければなりません。学生が英語を話しやすい環境を作るのが急務ではないでしょうか。
ドイツ語学生である陳珠欽:コロナの影響で、私たちはやむを得ず自宅で授業を受けることになりました。特に、葉蘇先生の『中級ドイツ語』の授業がとても深い印象を残してくれました。教室で面と向かって先生の話を聞いているわけではないのですが、先生の授業のペースは全然変わらなかったし、オンラインシステムを通して先生とのやり取りが増えたので、授業はとても楽しかったです。先生のアップロードしたpptなどの学習資料のおかげで、私の予習と復習はより効果的でした。オンラインシステムは使いやすく便利なので、教室が閉まっていても授業は無事にでき、本当に助かりました。