2021年4月22日午後、上海理工大学外国語学院の招待を受けた元文化部参事官の賈建新氏が、外国語学院306号会議室で「中独外交と文化関係」をテーマに講演を行いました。この講演にはドイツ語科学生の全員が参加し、MTIセンター副主任の王婀娜氏が司会を担当しました。また、費祖禧さん、劉素華さん、杜海軍さんの3名も参加しました。
賈建新参事官はかつて新華社で編集と通訳の仕事に携わり、駐ドイツ、駐オーストリア中国大使館でも長年勤務していました。オーストリア大統領からは「オーストリア科学・芸術名誉十字章勲」を授与され、文化部、中央統一戦線工作部、国務院華僑事務弁公室、国務院新聞弁公室からも数回表彰されています。現在は中国大衆文化学会理事、中国人民大学特任顧問、北京李可染画院特任顧問を務めています。
今回の講演で、賈建新氏は難しい内容を分かりやすく説明し、生き生きした実例と確かな具体性のある史料に基づいて、中独外交史と文化交流史を概説しました。1752年8月、「プロイセン王」号商船が広州に到着し、両国の直接貿易の幕を開きました。それからの長い歳月において、中国とドイツは三回国交を樹立し、二回国交を断ち、さらに一回国交を復活させました。賈建新氏は、中独両国がそれぞれ独特の文化を有していて、両国の「同と異」によって豊富で多次元な文明現象が形成されていること、それらが中独両国間の政治交流、貿易交流、文化交流の土台を固め、動力を生み出していることを語りました。最後に賈建新氏は、「国交とは国民間の親睦にあり、国民間の親睦は心の通じるところにあります。私たちは目下の現実を踏まえ、中独間の文化交流を促進し、互いに注意を払って助け合い、ともに厳しい情勢を乗り越えて、人類運命共同体を構築していきましょう」と締めくくりました。
講演会はわずか2時間の短さでしたが、出席者の誰もが賈建新氏に連れられて300年の中独交流史を時間旅行しました。講演の中では、上海で初めて公表された珍しい写真や史料も少なくなかったです。学生たちは口々に、もっと講演を聞きたかった、とても勉強になった、中独文化と外交に一層興味を持つようになった、などと語っていました。