今年の春、新型コロナウイルスの感染拡大が突然に発生したことを受け、外国語学院では大学からの呼びかけと対応措置に合わせ、学生と教職員の生命安全を優先順位の第一位に置きました。大学から離れていても教育から離れず、教室での授業ができなくても勉学を続け、スクリーンを通して隔たっていても心は通わせ、隔離されていても愛情からは隔絶されないように取り組むことで、通常のオフライン対面授業からオンライン遠隔授業へのスムーズな転換を実現させました。3月9日から学院全教員が、迅速に仕事のモードを切り替えました。みな落ち着いてこの緊急事態に対応し、院校両クラスの情報化の優位性を活用しつつ、教育教学の各目標を順序正しく実現させました。
図1:外国語学院の教員たちが実施するオンライン授業
さまざまな措置を同時に取り、正常な教学秩序を維持
オンライン遠隔授業の実施前、担当教員は「一網暢学」というプラットフォームの「掲示板」に授業に関する情報をタイムリーに発表します。同時に一人一人の学生が授業の履修条件と要求が分かるように、welinkの「飛翔審査」、ウィーチャット、QQなどを使ったチャットグループを作り、授業案内を配布したり、随時に学生と連絡が取れるようにしました。
図2 授業担当の先生が授業案内を配布
授業中、「一網暢学」というプラットフォームの通信が時に重かったり、遅かったりすることもありました。そんなとき、担当の先生はウィーチャットやQQのチャットグループやテンセントミーティングなどオンラインプラットフォームを適切に利用し、学生の出席を取ります。そして学生が積極的に発言し、授業のメモやノートをシェアするように導き、励ましました。そのようにして、学生がオンライン遠隔授業に時間通りに出席し、学習活動に自らすすんで参与できるように保障しました。
図3 真面目に大学英語のオンライン授業を受講する学生
授業後、先生たちは「一網暢学」に授業の録画や練習資料をアップロードし、学生が規定された時間通りに宿題や練習を完成させられるよう、しっかりと促す役割を果たします。
図4 『異文化コミュニケーション』(英語)の授業の録画や練習資料が「一網暢学」にアップされる
二、一網暢学で学習・教育・テストを強力にサポート
近年、外国語学院では情報技術と教育教学の深い融合の推進に力を入れてきました。いくつかの上海市一流課程と上海市重点建設課程に導かれ、我が学院による大量の教学コースウェア、音声または動画の教学資料、マイクロレクチャ―の録画、「ムーク
(大規模オンライン講座)などの学習資源が、すでにメインの教学プラットフォーム上で公開され、利用されており、オンライン遠隔授業の実施のための確実な資源を提供しています。冬休みの間、公共英語教研センターと各専門では、すでに「超星」から「一網暢学」へのデータ移転作業を完成させ、オンライン学習資源をさらに充実させました。3月16日までに、全学院の教員による学習参考資料が約七千項目、音声・動画学習資料が約三千項目、「一網暢学」オンラインプラットフォームにアップロードされ、オンライン遠隔授業の展開のための万全な準備が整えられていました。
言語教育課程の特殊性に合わせて、教員たちは「一網暢学」を主な教学プラットフォームとし、その補助手段として他に多種多様な教学手段と情報共有ツールを利用しつつ、各課程の教学目標を順調に実現させました。
(1)一網暢学+トレーニング+教師と学生とのインタラクション
「外国語+専門」類の課程は、内容説明の明晰さと論理性が高く求められます。一部の課程では、大量のトレーニングが必要とされます。これらの課程は主として一網暢学のプラットフォームで実施されます。賈暁慶先生が担当する『上級科技英語通訳』、韓洋先生が担当する『異文化コミュニケーション学』(英)、黄鳳秋先生が担当する『異文化コミュニケーション』などの授業は、主に「事前録画(理論と方法の紹介)+オンラインプラットフォームにおける練習資料の配布+オンラインプラットフォームにおける先生と学生のインタラクション」という授業パターンを取っていました。
図5『上級科技英語通訳』では一網暢学プラットフォーム上で教学活動を展開
(2)一網暢学教学資料+テンセントミーティング
「インタラクション類」の課程は先生と学生の交流に対する要求水準が高く、授業担当の先生は、一網暢学プラットフォームとテンセントミーティングを結合させた形で、学生との画面共有を行いました。そして、それを通じて授業知識の教授と説明を行い、できるだけオフラインの対面授業に近い教育効果を実現させました。張俊峰先生、智玉英先生が担当の『中外科技最前線眺望』、楊一天先生が担当の『ドイツ語写作(2)』、王彦花先生が担当の『交互総合英語』においては、オフライン対面授業と同じ教育効果を実現するため、先生たちはキャスター役に変身し、授業タスクを丹念にデザインし、学生とリアルタイムで積極的にインタラクションをし、オンラインシステムを通して学生の宿題の完成ぶりも厳しくチェックしました。それらにより、授業を実施するうえでのどの段階においても全力で教学の効果を保ちました。
図6:『科技最前線眺望』の授業における学生によるオンライン発表
図7:『ドイツ語写作(2)』でのオンラインインタラクション
一網暢学+SPOC+氾在学習プラットフォーム+テンセントミーティング
オンラン遠隔授業が実施されている間、学院ではことに学生の自主的学習能力の養成に力を注ぎました。大学英語のコアコースである『学術英語の読写』を担当する25名の先生は、一網暢学、テンセントミーティング、ディントークなどのオンラインプラトフォームで教学活動を行ったほか、智慧樹のSPOC課程、および上海理工大学氾在学習プラットフォームも利用しました。また積極的に議論やオンラインテストなどの学習活動に参与するように学生を励まし、受け身的な教学インタラクションを主体的なものへと転換させました。それらにより、教学における学生の主体性、参与度を高め、54個のクラスのオンライン教学活動が順調に運ぶように留意しました。
図8:智能化プラットフォームによる連動教学
学生の需要に応じた学生中心の教育を実施
オンライン教育活動をラスト1マイルまで完成させ、学生の学習ニーズを満たすために、先生たちは事前に録画しておいた課程を授業前、あるいはリアルタイムで撮った授業の録画を授業後に、一網暢学にアップロードしました。そうすることで、学生がそれらを何回も繰り返して見て勉強することができ、不足点を確認して補い、理解を深め、学生の自主的な学習能力を育成することができるようになりました。同時に、プラットフォームが持つ議論、宿題、テストなどの機能、およびウィーチャット、QQなどリアルタイムでコミュニケーションできる機能を利用して、学生の知識に対する理解度を把握しました。
図9 ドイツ語と日本語の先生が宿題を出し、学生の宿題に赤を入れる
程雪芳先生は『アメリカ文学』の授業で文学授業の持つヒューマンな特性を生かし、授業内容を実際の社会生活と結合させ、逆境の中でもポジティブな気持ちの持ち方を保つように学生を元気づけました。そして変化に富んだ日常生活に対して自信を持ち、善良で落ち着いていよう、と学生を励ましました。さらに、大学がウイルス感染拡大防止のために取った様々な措置に合わせ、ルールを守ると同時に、日常の勉学と生活をきちんと自己管理するように学生を指導しました。
図10 程雪芳先生、オンライン遠隔授業を実施中
PCR検査やボランティアサービス等大学のコロナウイルス感染拡大防止策に合わせるため、先生たちは学生の実情に配慮し、出席確認などを柔軟に扱いました。一人一人の学生がタイムリーに授業の指導をしてもらえ、先生と学生との間、また学生同士の間で助け合い、思いやる雰囲気が醸成されるように、先生たちは学生への指導と暖かい心遣いを一層強めました。
図11 日本語科、ドイツ語科、公共英語教研センターの先生たちが授業後に学生の指導に当たる
新型コロナウイルスの脅威に直面する中、学院の教員全員が2020年に蓄積した経験を生かしつつ、各種課程のよりよい実施様式を真剣に探求しました。多様なオンライン教学プラットフォームやコミュニケーションツールを活用し、多チャンネルそして各種の形式で学生の出席をとりました。リアルタイムでスクリーンを隔てて学生と面と向かう生放送モードにしても、「生放送+録画して放送する」にしても、その方式にかかわらず、いずれもオフライン対面授業と同じ形とリズムが追及されました。それにより先生と学生のインタラクションが強化され、最大限にオンラインの教学効果を実現させました。