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本学院、上海市科学技術翻訳学会2024年年次総会、 ならびに創立40周年祝賀会を開催

発表者:曹秋晨発表時間:2025-03-08閲覧回数:10


開幕式は、上海理工大学外国語学院院長で上海市科学技術翻訳学会副理事長である劉芹氏が司会を担当した。彼女は上海理工大学外国語学院を代表し、出席した指導者、専門家、学者、教師と学生代表などに熱烈なる歓迎と心からの謝意を表した。上海理工大学の蔡永蓮副学長が歓迎のスピーチを行った。彼女は、上海理工大学の多様な学科が総合的に発展してきた歴史、および長年にわたる翻訳人材の育成、科学研究や社会サービスなどの分野における取り組みを紹介し、上海市科学技術翻訳学会成立40周年へ熱烈な祝辞を述べたうえで、専門学者が「翻訳を通じて国家の重要な構想に貢献し、上海を卓越した世界的都市として建設する」ために提案を行い、科学技術翻訳と翻訳テクノロジーの革新的発展を一層推進させるよう願うと述べた。


蔡永蓮氏による歓迎の辞

上海市科学技術協会の処長級調査員である蘇祺氏は上海市科学技術協会を代表して挨拶し、上海市科学技術翻訳学会成立40周への熱い祝賀の思いを語った。蘇氏は『上海翻訳』が「人に先立つ」という革新的精神を貫いて応用翻訳の最前線への関心を集め、国内の翻訳研究分野における権威ある雑誌となって、質の高いコミュニケーション・プラットフォームを学術界に提供していることを絶賛した。学会は生成型人工知能の潮流を背景としつつt、時代と共に歩むという決意を示した。


蘇祺氏による式辞


その後、上海市科学技術翻訳学会の新旧理事長がそれぞれ挨拶した。学会第六次理事会の理事長であった方夢之氏は、学会の発展史と人員配置の調整を振り返るのと同時に、上層指導者と友人たちの支持の下、学会がよりよくなると確信していた。第七次理事会理事長であった左飚氏は、40年にわたって学会が時代と共振し、民族の興隆に一体化し、自身の成長をもって中華民族の復興に貢献していると指摘した。第十次理事会理事長、すなわち現任理事長である胡開宝氏は、未来を展望して、大規模言語モデルの発展が翻訳業界に衝撃を与える一方、チャンスをもたらしていると強調した。また人工知能を背景に、翻訳人材の育成と上海における科学技術翻訳史の研究、産学連携の推進という3点に着目し、学会が質の高い成長を促進するよう提起した。


方夢之氏による式辞

氏による式辞


胡開宝による式辞

河北省翻訳学会会長である李正栓氏、浙江省翻訳協会会長である郭国良氏と上海市言語・文化学会常務副会長である陳昌来氏が、会場に臨んで祝賀の意を表した。彼らは科学技術翻訳や学術交流、海外伝播、人材育成などへ学会が積極的に貢献したと述べ、地域協働の深化、学科イノベーションの推進や国家的構想への奉仕などの将来的発展経路について建設的な提案を行った。中国翻訳協会および多くの関連する翻訳協会から祝辞が送られ、それらは40年にわたって学会が翻訳分野で卓越した貢献を行ってきたことを賞賛していた。そして、学会は学術研究の面において成果を積み重ねたのみならず、業界規範の策定、人材育成体系の構築などでも重要なリーダーシップを果たしたとの指摘があった。これら祝辞は学会副理事長の朱一凡氏が代読した。


李正栓氏による式辞


郭国良氏による式辞


陳昌来氏による式辞


朱一凡氏による祝賀状の朗読

開幕式司会を務める劉芹氏


次の授賞式では、長期にわたり科学技術翻訳事業に取り組んできた第八次・第九次理事会理事長の何剛強教授が「生涯功労賞」を授与された。次に、翻訳技術の研究・開発や学科の構築などの分野で目立った貢献のあった11

の大学教師と業界関係者が個人賞の「特別功労賞」を授与された。また2つの企業が機関賞の「特別功労賞」を授与され、さらに15人の「優秀科学技術翻訳者」が表彰された。これら受賞者は上海理工大学、上海外国語大学、上海財経大学、上海師範大学、上海交通大学や同済大学などの十数もの大学と企業から選ばれた。本学院の呉碧宇教授と劉芹教授は「特別功労賞」を授与され、陳琦教授と楊本明教授が「優秀科学技術翻訳者」との称号を授与された。本学院の受賞者数は上海の大学で最も多かった。


「特別功労賞」を授与された呉碧宇氏(左から4人目)と劉芹氏(左から3人目)

「優秀科学技術翻訳者」という称号を授与された陳琦氏(左から2人目)と楊本明氏(左から1人目)


基調講演の司会進行役は学会秘書長の韓子満が務めた。まず、中国翻訳協会の常務副会長で中国外文出版発行事業局の元副局長兼編集長である黄友義氏が、「国際市場に更に踏み込み、科学技術翻訳を発展させる」と題する基調講演を行った。黄氏は、中国の国家的発展によって科学技術翻訳の将来性が広がり、今後、対外的な科学技術翻訳はより大きな国際市場となって垂直方向に発展するとし、人間・機械の融合が翻訳の発展の基本的な規則であり、人工知能という新しい言語的ツールの誕生によって翻訳分野が過去にないほどの高峰に押し上げられている、と強調した。次に、湖北省翻訳者協会会長で武漢大学教授である劉軍平氏は、「翻訳史研究における史学的方法論の価値と研究について」を題名とするスピーチを行い、史学的方法論の視点から翻訳史研究を解析し、翻訳理論のイノベーションにおける学際的な視点の重要性を強調した。さらに、『上海翻訳』の編集長で上海大学教授である傅敬民氏は、「わが国の応用翻訳研究の発展の歴史と傾向」と題する基調講演において中国の応用翻訳研究の発展脈絡と現存する問題を洗い出し、この人工知能の時代に応用翻訳研究の健全な発展をどうやってより促進させるか、応用翻訳およびその研究機能をいかにして十分に発揮させるかは、我々が深く思案すべき切迫した課題である、と指摘した。凌極(上海)信息技術有限公司の呉昕総経理と訳国訳民(上海)翻訳サービス有限公司のパートナー兼大学事業部総監の洪細梅氏はそれぞれ企業会員を代表してスピーチを行い、技術の研究・開発と産学連携の視点から、翻訳プロジェクトの管理と人材育成における人工知能の応用の先行きについて検討を加えた。


黄友義による発言


劉軍平による発言


傅敬民氏による発言

昕氏による発言


洪細梅氏による発言


年次総会の司会進行役は副秘書長の管新潮が務めた。上海市科学技術翻訳学会第十回の理事会理事長の胡開宝氏は2024年の学会活動について報告を行った。胡氏は、産学連携が2024年に「ビッグデータ時代における翻訳人材の育成」に焦点をしぼり、時代の特徴に合った人材育成モデルを探り続けてきたと総括した。また2025年には重要プロジェクト活動、結束力の構築、人材育成、科学技術翻訳と研究の四つの面を進行させ、確固たる信念と切実な行動によって様々な活動が着実に行われ、各分野が大いに発展を遂げることを確実にする、と強調した。秘書長の韓子満氏は2024年の学会財務報告を行い、その後、常務理事と理事の増補について投票による採決を提案した。この提案は満場一致で可決された。


韓子満氏による財務報告

最後に、学会第八次および第九次理事会理事長の何剛強氏が、大会閉幕の挨拶をした。何氏は今期の理事会が獲得した成果に対して祝賀の意と賞賛を示すと同時に、ChatGPTDeepSeekManusを始めとしたAI技術の革新が翻訳実践と研究分野に大きな影響を与えており、新たなチャレンジをもたらしていると指摘し、今後学会が多くの大学と多くの専攻の青年教師のため、常態化コミュニケーション・プラットフォームを構築し、アイデアのぶつかり合いによってイノベーション活力を引き出し、ともに翻訳事業を発展させようと提案した。


剛強氏による閉幕式の式辞


年会の司会進行役を務める管新潮氏


新旧理事会の指導者らの集合写真


大会の前に、この大会に参加した専門家の一部は、新装改築された上海理工大学外国語学院ビルを見学した。彼らはそのテクノロジー感や人文性、国際性などが一体化された教室のデザインを高く評価し、そのハードウェアが人材育成の理念に合致し、言語能力とテクノロジー・イノベーション素養を兼ね備えた複合型人材の育成のための最前線プラットフォームを提供している、と語った。

会議の前に一部の専門家の集合写真

今次大会は40年にわたる上海市科学技術翻訳学会の光輝ある歴史に対する回顧ばかりでなく、次世代の科学技術翻訳学科の革新的発展の出発点でもあった。上海理工大学外国語学院は今次大会の盛会をきっかけに、学会との連携をより深化させ、学科の設置を最適化し、科学技術によるエンパワーメントを強化し、翻訳の力で国家の重要な構想を奉仕することを通じて、新時代のハイエンド科学技術翻訳人材の育成および中国の国際的影響力の向上のため、さらなる貢献をなす!


大会の集合写真