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多業界への道を開拓し、精度の高い人材育成を目指して——英語学科(科技翻訳)の教員と学生チーム、企業などにおいて調査・研究を実施

発表者:曹秋晨発表時間:2025-07-04閲覧回数:10



言語サービス業界のおける人材ニーズをより深く理解し、産学協力による人材育成の品質を高め、また卒業生の就職ルートを拡大するため、外国語学院英語学科(科技翻訳)の教員・学生チームはこのたび企業調査·研修活動を実施した。同チームは上海国家コンベンションセンター、上海創凌翻訳サービス株式会社、および寧波銀行上海支店を相次いで訪問し、見学と意見交換を通じて豊富な知見を得た。今回の活動を通して、教員・学生と業界が直接対話するためのプラットフォームが構築されただけでなく、人材育成の方向性が明確になり、産学協力の深化とカリキュラム体系の最適化の基盤が固められた。今後、産学の双方が協力関係を強化し、卒業生の就業競争力向上を支援していくことになる。

上海国家コンベンションセンター訪問——国際的視野の拡大と実践的認識の強化を目指して

625日午後、英語学科(科技翻訳)の主任である鄔菊艶と教員である倪蓉は、2022年度生(外語学院三年生)の全員を引率し、企業調査の第一段として上海国家コンベンションセンターを訪問した。教員と学生らは、中国国際輸入博覧会の文化展示センターと開幕式会場を見学し、同博覧会の歴史、文化的な意義、そして世界的な影響力について深い理解を得た。現地での視察を通じ、学生たちは国際的な大型展示会の運営規模とその雰囲気を実感し、展示会業界が国際交流のプラットフォームとしてどれほど重要であるかを認識することになった。英語学科主任の鄔菊艶は、今回の活動の目的が学生の専門的視野を広げ、学校で学んだ理論を実践的な認識へと転換し、将来の翻訳や展示会サービスなどの分野におけるキャリアに役立てることであると強調した。訪問中、学生たちは積極的に質問し、展示会業界が英語人材に求める能力、特に異文化コミュニケーション能力と専門用語の応用能力などの特徴について活発に議論を交わした。今回の訪問では、学生の国際ビジネス環境への理解を深められただけでなく、英語学科と大型展示会機関との間で初步的な協力意向を固め、今後の産学資源統合のための貴重なきっかけを提供することになった。



中国国際輸入博覧会の文化展示センターの見学

中国国際輸入博覧会の開幕式会場を見学



上海創凌翻訳サービス株式会社との交流—業界トレンドを知り、人材育成への道筋を明確化

 72日午前、英語学科(科技翻訳)の教員である冷冰冰氏と孔祥立氏が2023年度生(外語学院二年生)を引率し、上海創凌翻訳サービス株式会社を訪問して実践的意見交換を実施した。同社の楊穎波総経理からは今回の活動への心強い支援を受け、部門マネージャーの呉才星氏と翻訳ディレクターの李義氏が教員と学生チームを温かく出迎えてくれた。学生代表の龍星宇氏、蔡依依氏、および徐睿逸氏が、同社の管理職社員らと業界の人材ニーズをめぐって深く意見を交わした。呉才星氏は顧客ニーズ分析、タスクの割り当て、ツールを活用した協働翻訳、そして多段階の品質管理を含む翻訳プロジェクトの全工程を詳細に紹介してくれ、さらに業界のデジタル化・知能化という趨勢が複合型人材に必要とされていることを強調した。李義氏は「職業翻訳者としての入門能力」をテーマにしたトレーニングで、しっかりとした言語基礎力こそが仕事の土台であり、「言語+専門知識」或いは「言語+技術」の複合能力が中核的競争力になると指摘した。同時に、翻訳技術ツールの使用方法の習得、異文化コミュニケーション、および情報検索能力が極めて重要であるとも説いた。教員と学生らは、さらに業界で必要とされるソフトスキル、英語人材の代替不可能性、ポストエディット業務などについて活発な意見交換を行った。彼ら企業メンターたちは、学生に対し、実践的プロジェクトを通じてスキルを高め、チームワーク、ストレス耐性、そして翻訳事業への情熱を育むよう助言してくれた。今回の活動は教員・学生が業界との間で直接的交流を行うよい機会となり、実践指向の能力育成の道筋が明確化することにより、学生の将来的なキャリアオリエンテーションを支援することになった。



企業関係者と教師・学生による座談会

記念写真



寧波銀行上海支店での調査研究——「言語+金融」統合型人材育成システムの共同構築へ

 72日午後、外国語学院の張楽副院長の引率のもと、英語学科(科技翻訳)の教員である計霄雯氏および学生代表チームが寧波銀行上海支店を訪問し、産学連携に焦点を当てた調査を実施した。支店人事部の総経理である陳静静氏、採用担当責任者の夏璇捷氏、及び新卒採用専門担当の鄒晨城氏が座談会に出席した。夏璇捷氏は寧波銀行の戦略的ポジショニング、発展の歴史、そして上海支店の業務の特徴を体系的に紹介し、クロスボーダーファイナンスや インクルーシブ金融などの分野において複合型人材に求められる能力基準を強調した。張副院長は外国語学の学術的知見を踏まえ、本学院が産学連携の革新とカリキュラム最適化のため推進している改革施策について報告した。双方による活発な意見交換の結果、以下の三つの協力方針で合意に至った:第一に、金融サービス業界に特化したコミュニケーション能力、危機対応能力、職業イメージ管理能力を強化する「職業素養育成システム」の共同構築。第二に、「言語+金融」複合型人材育成モデルの確立と「二重資格付与計画」の実施によって、学生が銀行業務資格などの専門証書を取得し就業競争力を高めるよう奨励すること。第三に、体系的なトレーニングを通じて学生の正しい職業観と使命感を育成する業界理解教育の深化である。同支店は寧波銀行本店の有するフィンテック優位性を活かし、その「銀校協力計画」はすでに産学連携のモデルプロジェクトとして認知されている。今回の調査研究では、産業界のニーズに精密に応え、英語学科の学生の金融分野への新たな就職ルートを開拓するとともに、産学協力による人材育成メカニズムの高度化を推進することになった。

企業関係者と教師・学生による座談会

記念写真

 今回の一連の調査活動は、産学間の戦略的連携を深化させるうえでの新章の幕開けとして、成功裏にことが運んだ。今回、協働による人材育成のための新たなビジョンが描かれただけでなく、学生たちが将来のキャリアイメージを明確に得るための重要な指針が与えられた。外国語学院英語学科(科技翻訳)は、本調査を出発点とし、人材育成プログラムの体系的かつ継続的な最適化を推進し、業界の最先端リソースを深く統合していく。さらに、今後も企業訪問活動を積極的に計画し、言語サービスや金融など多様なルートにおいて、卒業生が確かなキャリアを切り開いていくための実践的支援を集中的に行っていく。