7月9日、本学の朱新遠学長は本学メンバーを率い、ハネウェル株式会社(中国)を訪問した。これには蔡永蓮副学長をはじめ、学校党委・行政事務室、科学研究院、校友連絡課、学生課、外国語学院、出版学院の各責任者が同行した。ハネウェル(中国)総裁を務める余鋒氏は、本学外国語学院の1981年度(科技ドイツ語専攻)卒業生である。余鋒氏とともに、ハネウェル社の大中華区人事担当副総裁である呉英紅氏、戦略協力総監である王琦氏が、朱新遠学長一行を出迎えた。
余鋒氏は朱新遠学長ら一行の訪問を熱烈に歓迎した。彼は「ハネウェルは中国に進出した最初期の外資企業の一つであり、中国改革開放という壮大な歴史的変革を間近で体験しました。さらに、現地のイノベーション能力が急速に台頭する過程を目の当たりにしてまいりました。当社が中国市場に深く根を下ろし、確固たる信念をもって事業を展開してきたことは、まさに中国経済の発展に対する強い自信の表れです。」と語った。さらに彼は、「我々はグローバル企業500社リストに名を連ねるテクノロジー企業です。航空宇宙、エネルギーソリューション、スマートロジスティクス、インテリジェントビル、産業安全など、多数のハイテク分野で事業を展開しています。中国の『製造強国』戦略の推進に伴い、わが母校との間で多分野にわたる産学連携が深化することを、私たちは強く期待しています。相互の強みを補完し合うことでウィンウィンの協力関係を実現し、社会発展に貢献するのです。」と力強く表明した。
朱新遠学長は、余鋒氏並びにハネウェル社からの心のこもった温かい歓迎に対し、心からの謝意を表明した。それとともに、同社がこれまでに収めてきた輝かしい業績に対しても祝意を表した。その上で朱学長は、上海理工大学の歴史的沿革、強みを持つ学術分野、人材育成の現状、そして今後の発展計画について詳しく紹介した。朱学長は「現在、本校は楊浦区が推進する『北濱江科技創新秀帯』構想に積極的に参画しております。これを機に、本学の優位性を持つ学問分野を基盤とし、上海市が掲げる『三大先導産業』体系にしたがって、科学技術革新の源泉となる拠点の構築を目指しています。これによって産業界のニーズへ密接に連携しつつ、国家の発展戦略に貢献していくつもりです。」と述べた。さらに、ハネウェル社とのより緊密な協力関係の構築にも期待を寄せ、人材の共同育成や共同研究プロジェクトの推進など、より実質的な取り組みを展開していきたいとの意向を表明した。最後に、余鋒氏ご本人はもとより、同社ご一同に対し、本校創立120周年記念式典にぜひご来校いただき、共にこの慶びを分かち合いましょう、と招待の言辞を述べた。

一同でハネウェル上海テクノロジー体験センターを見学

対談会場

記念撮影
ハネウェル社は1885年に創業され、中国における同社の歴史は1935年、上海に最初の販売代理店を開設したときにさかのぼる。オートメーション、将来型航空、エネルギー転換の三分野を中核事業とし、独自開発した「ハネウェル・アクセラレーター運営システム」と「ハネウェル・エンタープライズ・インテグレーター」を基盤技術として、世界各国で多様な産業に先端ソリューションを提供するグローバルハイテク企業である。ハネウェル上海テクノロジー体験センターは、上海浦東張江ハイテクパーク内のハネウェル李冰路キャンパスに位置する。展示面積は1,400平方メートルを超え、現在ハネウェルが世界で展開する科技体験センターの中で第2位の規模を誇る。展示ホールはオートメーション、将来型航空、エネルギー転換の三大トレンドに焦点を当て、航空宇宙技術、エネルギーと持続可能性、スマート工業技術、インテリジェントビル技術、革新技術の生活への統合という五つのテーマ別展示エリアを設けている。


